Twitterにおける《萌え絵論争》ないし《オタク-フェミ論争》は季節の風物詩どころか日常茶飯事になってきた感があり、つい最近もそのような案件があって「またか」と思っているところである。筆者も以前「ポリティカル・コレクトネスの進展と未整理の矛盾」というエントリでそれを扱ったが、今読み返すと未整理過ぎるので、もう少し洗練させたものをこの機会に投じておきたいと思う。 男性の性欲・支配欲が反映された表現は女性にとって不快なはず、というロジックの破綻 いわゆる《萌え絵論争》におけるオタク(萌え絵)に対する批判は、非常に大雑把に言えば、「{男性向けに描かれた女性}は、男性の性欲や支配欲などが投射されており、女性にとってはアグレッシブ(な扱いを反映しているように)に映るので不愉快に感じる」というのが基本的な論理となっている。筆者はその論理は理解してきたつもりであり、かつては特に否定していなかったのだが
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