ゲーム市場の縮小が懸念されている状況で、御社の製品は健闘されているが金融危機以降、御社を取り巻く外部環境は激変していると考えている。そういった中、サードパーティ、小売りの戦略や行動に変化は出てきているか、御社への影響や対策などを含めて教えてほしい。 取締役社長 岩田 聡: 今年1月に、業績予想を見直したとき、任天堂は特にソフトの販売数やハードの販売数について、「実態よりも弱気ではないのか」というご指摘をずいぶん受けました。 そのときに外部環境において一番影響があったと私が感じたことは、世界中の流通の皆さんが在庫を持つことに非常に慎重になられて、いろいろなものの発注がコンサバティブになったなということでした。発注がコンサバティブになると、ソフトメーカーさんの出荷見通しが下がり、製造予定の数量が悲観的になっていくという循環があったことは事実です。 一方で、ゲームマーケットはご覧いただいたように