欧州宇宙機関(ESA)と民間企業からなる開発チームは2018年3月5日、大気を取り込んで推進剤として利用する、「大気吸い込み型イオン・エンジン」の開発と噴射試験に、世界で初めて成功したと発表した。 高度200kmあたりの超低高度軌道には、希薄ながら大気が存在する。そのため、この領域を飛ぶ衛星は大気との抵抗で高度が落ちないよう、ロケットエンジンを噴射して飛行する必要がある。従来の衛星は、キセノンを推進剤に使うイオン・エンジンを使っていたが、推進剤を使い切れば運用を終えるしかなかった。 しかし、大気を推進剤に使うこのエンジンが実用化されれば、より長期間飛び続けることができるようになり、超低高度軌道を飛ぶ衛星の開発や利用が大きく進むことになるかもしれない。 大気を取り込んで推進剤として利用する、イオン・エンジンの噴射試験の様子 (C) ESA/Sitael 超低高度軌道 「宇宙は真空」とはよくい
現代ならば「ロケットは宇宙に行くもの」というのは常識ですが、そもそもどうしてロケットは飛ぶのでしょう?「宇宙に行く」とはそもそもどういうことなのでしょうか?そして、どうしてロケットは宇宙に行けるのでしょうか?当たり前のようで意外と知られていない、聞きたいけど聞けない素朴な疑問に、NASA技術者の小野さんが、ロケットの歴史をひもときながら、分かりやすく解説してくれます! 意外と長いロケットの歴史〜鎌倉武士はロケットを目撃したか? 文永十一年(1274年)十月二十日、筑前国・博多。蒙古襲来の報を受け、九州一円の御家人が一族郎党を引き連れ参集しつつあった。博多湾はおびたたしい数の高麗船で埋め尽くされていた。蒙漢軍はすでに上陸し、後に福岡城が築かれる赤坂の丘に陣を敷いていた。その数幾万にも及んだが、彼らはとうてい戦に臨むとは思えぬほどの軽装で、携える弓はおもちゃのように短く見えた。 鎌倉武士の士気
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