「ARMを買って良かった。心の底から喜びをかみしめている」――ソフトバンクグループの孫正義社長は、2016年度第3四半期の決算会見であらためて語った。 「ARM買収前のソフトバンクは、ユーザー数が日本で3位、米国で4位の通信会社でしかなく、“圧倒的世界一”を誇れるものはなかった。ARM(の買収)で初めて、最も重要な事業セグメントで圧倒的1位を取れた」と語り、ARM買収がソフトバンクグループにとって大きなステップアップになったことを強調した。 スマートフォンの99%以上にARMのチップセットが採用されており、2016年の9カ月間で125億個のチップが出荷された。「世界の人々が、1年間で2個以上ARM(を採用した製品)を買った形になる。ライフスタイルに完全に浸透してきている」と孫氏。同氏は現在のARMは「序章だ」とし、次世代の“ARM 2.0”の準備を始めたところだという。「直接、深く関わって