日本経済新聞電子版で掲載されている高倉健のコラム集。東日本震災後、こころにムチを打ってくれた少年の写真。出演映画を1回も褒めずにこの世を去った母への想い。出会った名優、友、スタッフたちとのエピソード。電子版のみに収められた写真集。そして、映画『あなたへ』の撮影舞台裏。どれもが、シンプルな文章とオーラを放つ写真でつづられ、私たちの心を深く優しく包み込んでくれます。 現在公開中の映画『あなたへ』は世界モントリオール映画祭でエキュメニカル審査員特別賞を受賞したばかり。今がまさに読みごろ! 台本に東日本大震災で被災し懸命に生きている少年の写真を張り付け、撮影に挑んだなど、画面では到底知ることのできないエピソードも書かれています。私が感動したのは、電子版だけに収められている写真集の凄さ。春夏秋冬で分かれている1枚1枚が、まるで映画のポスターのよう。これが俳優さんなんだなと尊敬してしまいました。 でも