若いころニキビに悩まされた人は、白血球のテロメア(染色体の末端を保護するDNAのキャップ構造)が長い可能性がある。それは、細胞の老化が遅くなることを示唆するものだ。『Journal of Investigative Dermatology』に9月27日付けで発表された研究結果は、皮膚科学者たちが以前から気づいていた事実をついに説明してくれるかもしれない。昔ニキビに悩まされた人は、ニキビの苦労を知らない人よりも若々しい肌を保つ傾向にあり、しわが出たり頬がこけたりすることが少ないというのは本当だろうか? 「わたしたちの研究結果は、その理由がテロメアの長さに関係している可能性を示しています。ニキビ経験者のテロメアの長さはほかの人より長く、それは細胞が老化から守られているかもしれないということを意味します」。この研究の主執筆者で、キングス・カレッジ・ロンドンの皮膚科学者シモーヌ・リベロはリリース