惜しまれつつ廃業した『六角家 本店』「家系御三家」の一角を担った、今はなき『六角家 本店』(2015年撮影)。 今や全国的に人気を集めている「家系(いえけい)ラーメン」。豚骨醤油のスープに鶏油を浮かべ、長さが短めの太麺を合わせ、具はチャーシュー、ホウレンソウ、海苔3枚というのが基本的な家系ラーメンのスタイル。麺の茹で加減やタレの濃さ、油の量などが自分好みに調整が出来るシステムの先駆的存在でもある。 老若男女幅広い客層の支持を集めている人気の家系ラーメンだが、その発祥は今からちょうど50年前、1974年に新杉田で創業した『吉村家』(神奈川県横浜市西区岡野1-6-31)。オリジナルの豚骨醤油味は、『吉村家』創業者の吉村実さんが「九州の豚骨」と「東京の醤油」を合わせるという発想から生まれたものだった。 「家系御三家」の二軒、家系総本山『吉村家』と2023年に廃業した『本牧家 本店』。 家系の元祖