1.インクルーシブ教育とは インクルーシブ教育とは、国籍や人種、言語、性差、経済状況、宗教、障害のあるなしにかかわらず、すべての子どもが共に学び合う教育のことです。ユネスコ(国連教育科学文化機関)の「特別ニーズ教育世界会議」(スペイン・サラマンカで1994年に開催)において採択された「サラマンカ宣言」で、国際的に初めて提唱されました(参照:Inclusion in education | UNESCO)。 日本においては、文部科学省によってインクルーシブ教育の実現・普及が進められ、まずは特別支援教育の発展が欠かせないとされています。 また同省の報告によれば、「同じ場で共に学ぶことを追求するとともに、個別の教育的ニーズのある幼児児童生徒に対して、自立と社会参加を見据えて、その時点で教育的ニーズに最も的確に応える指導を提供できる、多様で柔軟な仕組みを整備することが重要である」と明記されています