ブックマーク / www.nippon.com (10)

  • なぜ日本の若者は社会運動から距離を置くのか?

    近年、香港を筆頭に、韓国台湾など生活レベルやライフスタイルが日とそれほど変わらない国や地域で、国政を左右する若者たちのデモが目立つ。しかし日の若者はこうした動きには冷ややかだ。筆者は、そこには政治から離れざるを得ない要因があると考える。 社会変革意識が低い若者たち 気候変動・地球温暖化に対する全世界的な同時多発行動である「#FridaysforFuture」や黒人差別に対する米国発の抗議行動「#BlackLivesMatter」など、近年、世界各地で若者を中心とした社会運動が目立っている。 日も例外ではなく、「グローバル気候マーチ」に中高生が集まり、大学入試共通テストへの抗議行動でも高校生が文部科学省前で演説するなどの活動が見られた。検察庁改正法案に対する抗議活動や、「#MeToo」「#KuToo」といった女性の権利に関する運動もインターネット上では数多く存在する。 しかし依然とし

    なぜ日本の若者は社会運動から距離を置くのか?
    wkatu
    wkatu 2021/02/04
    若年層が高いリスクにさらされ続けている点に関しては、松本正生が若年層の政治的態度を「『保守』というよりも『保身』」( https://mainichi.jp/articles/20201124/ddm/005/010/090000c )と言い表していたのを思い出す
  • 【書評】組織の日本と個人の韓国:伊藤亜人著『日本社会の周縁性』

    東アジアの中華文明圏の“周縁”に位置する日社会の特質とは何か。書は「近くて遠い国」といわれる韓国との様々な対比で日の特殊性、日人のアイデンティティを再認識させてくれる。混迷を続ける日韓関係を考えるうえでも示唆に富む。 日韓国の社会「大きな差」 著者は東京大学名誉教授で、専攻は文化人類学、民俗学。琉球大学や早稲田大学で教授を務め、ハーバード大学客員研究員、ロンドン大学SOAS上級研究員、ソウル大学招聘教授なども歴任した。1970年代初めから韓国に住み込むなどフィールドワークを続け、両班(ヤンバン)の旧家に居候したこともある韓国研究の専門家である。 日論はこれまで数多く出版されてきたが、書の特色は主に韓国の社会・文化と比較しながら、日社会の特殊性、日人の思考や行動様式を浮かび上がらせた点だ。「身近な他者の目を通して我が身を振り返る」という手法である。 日韓国は「互いに自

    【書評】組織の日本と個人の韓国:伊藤亜人著『日本社会の周縁性』
    wkatu
    wkatu 2020/12/05
    「日本社会に論理体系性や国際的な指導性を期待するのは、無いものねだりであって無理といわざるを得ない」/ちょっと立ち読みしたけど、キリスト教受容を文明のバロメーターみたいに扱ってるのにはえっ?ってなった
  • シリーズ・ニッポンの性教育(3)服を着たイラストで体の発達を教える:遅れをとる日本

    の学校で行われている性教育は、各国と比べるとさまざまな面で遅れているという。欧州の国々にだけではない。中国韓国、タイなどアジアの国々にも遅れをとっているのが実態だ。どのくらいの違いがあり、なぜそうなってしまったのか。『教科書にみる世界の性教育』(かもがわ出版)の編著者の1人で国内外の性教育に詳しい、女子栄養大学の橋紀子名誉教授(教育社会学、ジェンダー研究)に聞いた。 着衣のイラストで体の変化を学ぶ? これは小学校3、4年生用の保健体育の教科書『みんなのほけん』2011年版(学研)で、「大人に近づく体」を学ぶページだ。 10歳の男女と大人の男女イラストがあるが、どれもTシャツとハーフパンツ姿だ。橋教授は「このような着衣のイラストで、大人に近づく体の変化が分かるでしょうか」と指摘する。05年版では裸で分かりやすかったイラストに11年版で服が着せられてしまったのだ。学研のホームページ

    シリーズ・ニッポンの性教育(3)服を着たイラストで体の発達を教える:遅れをとる日本
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    wkatu 2020/06/09
    アジアの主要国から遅れを取っている現状
  • シリーズ・ニッポンの性教育(2) 性について学ぶ権利を奪われている子どもたち

    多くの人たちは小・中・高校時代、性について学んだのは、保健体育などでのほんの少しの時間だったのではないだろうか。性教育を受けていないということは、どういうことなのか。性教育によって、生徒たちは何を学ぶのか。長く学校での性教育に携わり、その現場を見てきた「“人間と性”教育研究協議会」の代表幹事・水野哲夫さんに聞いた。 「先生たちの指導は間違っていた」卒業生の厳しい言葉 水野哲夫さんは25歳で教員になり、私立の女子高に勤め始めた。それから数年後、1980年代初めに、助産師として働く卒業生を招き、学校で後輩たちに話をしてもらう機会があった。その後の慰労会の場で、彼女は水野さんたち教員に、「先生たちの指導は間違っていて、私たちを苦しめた」と厳しい言葉を投げかけた。 彼女が指摘した「指導」とは、コンドームを持っていたりすると、「不純異性交遊」をしているから生活を改めるようにと保護者を呼び出し、三者面

    シリーズ・ニッポンの性教育(2) 性について学ぶ権利を奪われている子どもたち
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    wkatu 2020/06/09
    『妊娠に必要な知識も与えず、政治家は『子どもを3人産め』と言っている』『性と人権の関係のほか、デートDV…やセクハラの本当の問題点などは、主体的に学んで同世代と話し合わなければ身につきません』
  • サバの輸入国から輸出国になった日本 : 小型サバをアフリカに輸出、脂の乗ったノルウェー産を輸入

    Japan Data サバの輸入国から輸出国になった日 : 小型サバをアフリカに輸出、脂の乗ったノルウェー産を輸入 経済・ビジネス 暮らし 2019.02.01 サバ味噌煮、サバ塩焼、締めさば――サバは和の王道材だが、いまや、日がサバ輸出大国となっているのをご存知だろうか。 1999年は輸入量17万トンに対して、輸出量はわずか2000トンだった。2004年頃から輸出量が急激に増加し、06年には17万トンとなり、輸出入量が逆転した。06年の輸出先は中国4万7700トン、韓国2万8500トン、タイ2万3300トンとアジア3カ国が全体の6割を占めた。 ここ数年、輸出先として存在感が増しているのがアフリカ諸国だ。18年は輸出量24万8700トンのうち、ナイジェリアが5万500トン、エジプト4万5700トン、ガーナ2万5700トンなど5割以上をアフリカ諸国が占めた。アフリカでは保存としてサ

    サバの輸入国から輸出国になった日本 : 小型サバをアフリカに輸出、脂の乗ったノルウェー産を輸入
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    wkatu 2019/02/03
    唖然……小型サバを輸出って
  • 川崎少年殺害から見えてくる日本「移民」社会の深層と政治的欠落

    社会を震撼させた残忍な川崎の中学1年生殺害事件。だが被害者、加害者の少年たちの生活環境を通して見えてくるのは、母子家庭、貧困、移民政策の欠如など、幾重にも重なった日社会の根深い問題だ。 社会につながることのできない少年たち 2015年2月20日未明、川崎市川崎区の多摩川河川敷で、中学1年生上村(うえむら)遼太さん(13歳)が亡くなった。全裸で真冬の川で泳がされたあげく、顔などを繰り返し切りつけられ、工業用カッターナイフで首を深く傷つけられたのが致命傷となった。近くに結束バンドが落ちており、膝にはあざがあった。手足を縛られ、膝をついた状態で暴行を受けたのではないかと推察された。 残忍さが際立つこの殺人に関与したのは3人の少年で、18歳の無職のAが主犯として殺人罪で逮捕された。両親と兄弟がおり、母親がフィリピン人だ。Aは高校を中退していたが、中学時代の同級生B(17歳)と、一歳年下で、別の中

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    wkatu 2015/06/10
  • 日本人と宗教―「無宗教」と「宗教のようなもの」

    しばしば、日人は無宗教といわれるが、実際はどうなのか。「宗教のようなもの」という観点から、日人と宗教の関わりを読み解く。 大きな反響を呼んだ『日人はなぜ無宗教なのか』1996年に宗教学者・阿満利麿(あま・としまろ)氏が『日人はなぜ無宗教なのか』(ちくま新書)というを出した。これは英語韓国語にも翻訳されるなど非常に大きな反響を呼んだ。阿満氏によると、日人は無宗教だと言われてはいるものの、それは「創唱宗教」と比較しているからではないかという。創唱宗教とは、特定の教祖がいて明確な教義を持つ宗教を指す。キリスト教にはイエス・キリストが、仏教にはゴータマ・ブッダが、イスラム教にはムハンマドという教祖がいる。他方、ヒンズー教や神道には特定の始祖がいない。また民間信仰にも特定の始祖は存在せず、いわば無名の人たちによって自然に実践されてきたものである。 日の宗教は創唱宗教から大きな影響を受

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    wkatu 2014/05/02
  • 「国際競争力」の幻想に惑わされた日本の大学改革

    国際競争力強化が日の大学の課題とされているが、「リアル」と「想像上」の競争のギャップを認識しなければ、真の大学改革には効果がない。オックスフォード大学の苅谷剛彦教授が大学の「グローバル化戦略」の盲点を突く。 大学の国際競争力をテーマに、日の大学について論じる場合、なぜ国際競争力が問題なのかを議論しておく必要がある。特に、英国と比較する場合、国際競争力が問題となるコンテクスト自体が大きく異なることに目を向けることが重要となる。そのことを明らかにしておかなければ、比較もできなければ、比較の結果に意味を持たせることもできない。 「リアル」と「想像上」の国際競争 はじめに「大学」の国際競争力がなぜ問題となるのかを、他の分野と比べることで明確にしておこう。例えば、ある国の企業群の生産性、政府の外交力・軍事力、あるいは一国の先端的な科学技術の水準といった領域において、その国の企業や政府、科学技術

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    wkatu 2014/02/23
  • 「靖国神社参拝問題」の原点に立ち返る

    毎年夏になると、首相や閣僚の靖国神社参拝が国内政治や東アジア国際関係の焦点のひとつになる。しかし、靖国神社がどのようなところで、「参拝問題」とは何か、国内外で十分に理解されているのだろうか。 夏になると必ず話題になる「靖国神社」をめぐる問題。首相や閣僚による参拝の是非が、国内政治のみならず、外交、国際関係の上でも注目されている。 だが、そもそも靖国神社をめぐって何が問題なのか。実は日でも単純に、東京裁判(極東国際軍事裁判)におけるA級戦犯が祀られている神社に首相や閣僚が参拝すると、それがさきの戦争を肯定しているように思われたり、軍国主義の復活のように思われるから、と漠然と感じているにすぎないことが少なくない。 では、靖国神社とはそもそもどういうところで、なぜA級戦犯がそこに合祀(ごうし)されているのだろうか。そして、それはどのような背景をもっているのだろう。実のところ、これらのことを問わ

    「靖国神社参拝問題」の原点に立ち返る
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    wkatu 2013/12/29
    『すでにある種のイメージが先行している……要するに日本軍国主義の象徴』戦後、靖国には自分を変える時間があったはず。でも、結局は自分からそう見られてしまう道を選んだのでは。遊就館はその象徴でしょう。
  • 日中韓歴史教科書問題

    歴史教科書をめぐっては、中国韓国など周辺諸国との間でさまざまな摩擦が繰り返されてきた。この歴史的経緯と背景を、アジア政治外交史を専門とする川島真東京大学准教授(nippon.com編集委員)がひもとく。 教科書問題と東アジアの国際関係 2012年3月27日、高等学校の教科書検定の結果が公表された。2011年4月に教科書出版社から申請された新しい教科書(2013年度から使用)の内容が、文部科学省による検定を経て、メディアに公開された。今年は東日大震災と原発事故をめぐる記述や、「ポストゆとり教育」における分量の増加が話題になった。だが、国際的には歴史および領土に関する記述が注目されている。 なぜ、日の教科書における歴史や領土に関する記述がこれほど国際的に注目されるのか。実際のところ、これらの記述がどれほど日国民の歴史認識や領土認識に影響を与えているかは疑問である。「暗記科目」など

    日中韓歴史教科書問題
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    wkatu 2013/12/29
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