近年、香港を筆頭に、韓国や台湾など生活レベルやライフスタイルが日本とそれほど変わらない国や地域で、国政を左右する若者たちのデモが目立つ。しかし日本の若者はこうした動きには冷ややかだ。筆者は、そこには政治から離れざるを得ない要因があると考える。 社会変革意識が低い若者たち 気候変動・地球温暖化に対する全世界的な同時多発行動である「#FridaysforFuture」や黒人差別に対する米国発の抗議行動「#BlackLivesMatter」など、近年、世界各地で若者を中心とした社会運動が目立っている。 日本も例外ではなく、「グローバル気候マーチ」に中高生が集まり、大学入試共通テストへの抗議行動でも高校生が文部科学省前で演説するなどの活動が見られた。検察庁改正法案に対する抗議活動や、「#MeToo」「#KuToo」といった女性の権利に関する運動もインターネット上では数多く存在する。 しかし依然とし