新型コロナウイルスの影響で中断しているJリーグは、村井満チェアマン(60)が無観客開催での再開のシミュレーションを開始すると明言した。無観客試合の数少ないメリットを、内田知宏キャップが読み解く。 村井チェアマンはNPBとの連絡会議後、各クラブの代表者とウェブでの臨時実行委員会を開いた。「6月の再開を一つのシナリオに交えながらやっていく」と伝え、開催方式に無観客試合を「オプションとして加え、備えていく」と通達した。これまで「最後の選択肢」としていた無観客試合。感染症専門家チームからの助言を受けて、視野に入れた。 無観客は、デメリットしかないといわれる。クラブ収入源の一つ、入場料収入が得られず、スタジアムの賃料や選手へのインセンティブ(出来高)の支払いで大きな赤字を生む。火事場のくそ力の源、声援がなければ、選手のパフォーマンスに影響も出るだろう。また、画面を通して見る側は当然、現地観戦よりも心