セレッソ大阪小菊昭雄監督(46)が、8月末の就任からわずか66日目でタイトル獲得の可能性がある。30日のルヴァン杯決勝は、4年ぶり2度目の優勝を目指すC大阪が名古屋グランパスと激突する。Jリーグでの選手経験がない小菊監督は、クラブ一筋24年目でコーチ歴は約15年。類いまれな人間力を武器に、Jリーグに新風を巻き込む。 ◇ ◇ ◇ 小菊(こぎく)と読む名字は、今も「おぎく」とよく間違われるという。Jリーグで最も知名度が低いかもしれない新監督が、就任66日目で王座獲得という奇跡に王手をかけている。 決勝前日の29日、会場の埼玉スタジアムで公式練習に臨んだ小菊監督は「この舞台を勝ち取ってくれた選手らに感謝し、エンブレムに必ず3つ目の星印を刻みたい」と決意した。 小菊監督にプロ選手の実績はない。名門・滝川二(兵庫)時代、1年時の全国高校選手権に登録されたがベンチに入れなかった。主に背番号8を