「ガンガン稼ぐぞ」「給料とは別のお小遣いを稼ぎまくろう」。新型コロナウイルス感染症を巡り、ある無料検査所の従業員の間ではこんなやり取りが交わされていた。毎日新聞が入手した無料通信アプリ「LINE(ライン)」の記録などから、A社やB社などが不正な手段で金もうけをしようとしていた様子が浮かび上がった。 新型コロナウイルス「無料検査所」の実態を3回にわたって明らかにします。 第1回 自分の唾を出してコロナ補助金申請 検査事業巡り巨額不正の告発 第2回 「小遣いを稼ぎまくろう」 無料検査所で交わされたLINE 第3回 「感染封じ込めには役に立たない」 官僚から酷評された無料検査 この検査所を運営していたのはB社だ。自分の唾を吐き出し、検査をしたことにして政府の補助金をだまし取ろうとした。こうした不正を指南していたのが、東京都内のA社だった。 LINEのやり取りなどから、A社からB社には1日当たりの