強い揺れで大規模に崩落した阿蘇大橋付近(16日午前6時27分、熊本県南阿蘇村で、読売ヘリから)=中司雅信撮影 菅官房長官は16日朝の非常災害対策本部会議後の記者会見で、熊本県を中心に同日未明起きた強い地震により、「(建物内などでの)閉じ込め53件、生き埋め23件」が起きていると明らかにした。 菅氏によると、震源周辺の各地で火災が発生しているほか、家屋やアパートの倒壊、トンネルの崩落も起きている。救助を求める119番通報なども相次いでいるという。菅氏は「広い範囲で甚大な被害が発生している」と述べた。 熊本県は政府に対し、広域緊急援助隊の規模を3倍程度に拡大するよう要請した。政府は、現在2000人派遣している自衛隊員を16日中に1万5000人に増員し、17日には2万人とする方針を決めた。警察官も、現在の1800人から2800人に増やす。消防隊員は現在の約1300人体制を倍増させる。 菅氏は、地