しなの鉄道(上田市)は28日、7月の運行開始を目指して改造している初の観光列車「ろくもん」の車体を、千曲市屋代駅構内の工場で報道陣に公開した。同社が「ろくもん赤」と呼ぶ車体の色は、沿線の上田市や長野市ゆかりの戦国武将、真田氏の甲冑(かっちゅう)「赤備え」をイメージした濃い赤に塗装。内装を刷新する工事などを行い、6月中の完成を目指す。 デザインは、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」の車両などを手掛けたデザイナー水戸岡鋭治(みとおかえいじ)さん(66)が担当。車体は真田氏の家紋「六文銭」のマークを貼るなどして完成させる。 この日は改造中の車内も公開。現在は座席や天板が取り外されているが、6月上旬から内装作業を本格化させる。 ろくもんは7月11日から、週末や夏休みを中心に軽井沢―長野間で運行する計画。内装は県産材を使い、車内では県内の食材にこだわった料理を提供する予定だ。しなの鉄道