石井一、日米通算150勝も「興味ない」 【西武8―3オリックス】無関心極まりない。ただ、そこが西武・石井一の魅力なのだ。日米通算150勝達成。もちろん感慨に浸る男ではなかった。 「150勝も200勝も全然興味ないですよ。まあ野球を辞めた時に子供に教えるのに分かりやすい数字ではありますね」。手にはウイニングボール。しかし「家に飾る?飾りませんよ。奥さんか子供にあげる?どっちも興味ないですもん。来月子供をサッカーチームに入れようと思ってますし。僕と一緒で野球に興味がないんです」。すべて本音である。そうは言っても野球の才能に恵まれた男はマウンドで持てる力を出し尽くした。 「自分の中で今年一番の腕の振り。ピンチも多かったけど自分のボールを信じられた」。直球の最速は149キロをマークした。スライダーの切れも抜群。7三振中空振りで奪ったのは6つ。うちスライダーで5つ奪ったが、すべてボール球だ