【ストラテジーブレティン(108号)】 米国株、ドイツ株式が最高値の更新を続けている。日本株式も、昨年11月から始まった長期上昇相場の第二波に入った様相である。それはリーマン・ショック後の危機の時代を抜け、世界経済が米独日など先進国主導の新たな繁栄の時代に入っている可能性を示唆する。共通項はFRB、ECB、日銀の歩をそろえたQE(従来の常識を超える超金融緩和)であるが、その根底には新産業革命とグローバリゼーションによって引き起こされた生産性の上昇と顕著な企業収益の向上がある。米国株の長期停滞後の史上最高値更新は滅多に起きることではない。1954年、1982年のそれはその後の経済繁栄の先駆けであった。今回もそうなる可能性が十分に考えられる。(2013年3月6日付 ストラテジーブレティン94号「NYダウ工業株史上最高値更新の歴史的意義」を参照ください) ここ半年、日本株式の立ち遅れが目立ってい