cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日
最近、「ネットでみんな無料でコンテンツを発表するようになってタダでいくらでもコンテンツが楽しめるので、ライターとかミュージシャンとかが食えなくなってしまって文化衰退の危機にある」なんて話をときどき聞くけれど、僕はその話を聞くたびに短歌のことを思い出している。 10年くらい前の学生の頃に、短歌をよく作ったり短歌サークルに顔を出したりしていた頃があった(pha::home > 作品群 > 短歌)。短歌というジャンルはもうずっと昔からカネにならないのが前提で、短歌でカネを儲けようとする人もほとんどいなくて地味で小規模な世界なんだけど、でもそんな状況でもそれなりに新しい若い人が参入してきたり、いい歌が年々生み出されていったりしている。だから、全くカネにならなくてもそれなりに世界は回るしそれなりにいい作品が生み出されていくということを何となく実感として知っている。 ということを書こうと思ったのは、昔
書名メーカー こないだ出した「ニートの歩き方」という本のタイトルは最初は「ニートのススメ」という仮タイトルだったんだけど、どちらのタイトルにしてもそんなにオリジナルなネーミングじゃない。「ニートの歩き方」は「地球の歩き方」とかそういうののパクリだし、「ニートのススメ」については100年以上前のベストセラーである「学問のすすめ」まで起源を辿れるけれど、「〜のススメ」という「の」がひらがなで「ススメ」がカタカナのスタイルは「覚悟のススメ」が嚆矢なんじゃないかと思う。 本のタイトルなんてわりとそういうのが多くて、「〜のススメ」とか「〜の歩き方」とか「はじめての〜」みたいな本は大量にあるし、「なぜさおだけ屋は潰れないのか」という本が流行ったら「なぜ〜なのか」っていう疑問形のタイトルばかりになるし、もし女子高生がドラッカーを読んだらみんな女子高生にやたらと何かを読ませようとする。 だから、そういう名
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