幼い頃、葬式には、かったるい印象を持っていた。 身近な誰かが亡くなって悲しいのだけれど、葬儀自体はかったるい。お経は、飽きる以前に意味がわからないし、黒い服を着た人がたくさん集まって「大人の話」ばかりしている。線香の匂いは、好きじゃない。そんな記憶が漠然とある。 ぼくの両親はともに関西出身で、1974年に家族で千葉に移った。新居は新興住宅地だったからお年寄りはおらず、近所の葬式に出た記憶がない。親類関係も、たまたま高校受験の年に祖母が亡くなったため、両親は「あなたは来なくていい」とぼくを残して「里帰り」してきた。十代の頃、ぼくが出席した葬儀は、交通事故の犠牲になった級友のものだけだ。 21世紀になって父が亡くなった時には、さすがに送る側として中心的な立場になった。しかし、父は仕事をとっくに引退し特別養護老人ホームで生活する身だったから、集まったのは近親者のみだった。母が選んでおいた葬儀社が
March 30, 2016 プラグマティズム入門についての伊藤先生へのお手紙 伊藤邦武『プラグマティズム入門』をいただいた。 プラグマティズム入門 (ちくま新書) [新書]伊藤 邦武筑摩書房2016-01-06 伊藤先生に感想と質問のお手紙を書いたのでここに転載しておく。 伊藤先生 ご無沙汰しております。過日はご著書『プラグマティズム入門』をご恵贈いただきありがとうございました。プラグマティズムのおこりから現代のプラグマティストまでを一気に鳥瞰する本はこれまでなく、新鮮な感銘をうけました。伊藤先生のようなバックグラウンドがなければできないことだったろうと思います。また、最近のプラグマティストについては私自身不勉強で知らないことが多く、勉強になりました。 以下、不勉強ながらに気になったことについてご質問させていただきたく存じます。 (1)まず、ジェイムズとそれ以前の実証主義の関わりについて
March 27, 2016 戸田山和久『科学的実在論を擁護する』書評 戸田山和久『科学的実在論を擁護する』名古屋大学出版会 2015 http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-0801-3.html 本書は戸田山氏による本格的な科学的実在論の研究書である。 まず、日本語でよめる実在論論争史の紹介として、現時点で本書がもっとも充実したものだということは間違いない。20世紀における論争の紹介内容は、シロスのScientific Realism: How Science Tracks Truth (Psillos 1999)という定評ある研究書を下敷きにしていることもあり(これについてはあとで触れる)、信頼性は非常に高い。また、21世紀になってからの動きとして、チャクラバティの「半実在論」(semi-realism)やスタンフォードの「新しい帰納法」など
しゅくわ・じゅんいち 博士(経済学)。帝京大学経済学部経済学科教授。慶應義塾大学経済学部非常勤講師(国際金融論)も兼務。1963年、東京生まれ。麻布高校・慶應義塾大学経済学部卒業後、87年富士銀行(新橋支店)に入行。国際資金為替部、海外勤務等。98年三和銀行に移籍。企画部等勤務。2002年合併でUFJ銀行・UFJホールディングス。経営企画部、国際企画部等勤務、06年合併で三菱東京UFJ銀行。企画部経済調査室等勤務、15年3月同行退職。4月より現職。兼務で03年から東京大学大学院、早稲田大学、上智大学等で非常勤講師として教鞭。財務省・金融庁・経済産業省・外務省、全国銀行協会等の経済・金融関係委員会に参加。06年よりボランティア公開講義「宿輪ゼミ」(下記ご参照)を主催し、今年度で12年目・開催は230回を超え、会員は“1万2千人”を超えた。映画評論家としても活動中。主な著書には、日本経済新聞社
「生身の個人がツイート、僕にとって大事なもの」 ――ツイッターを始めたのはなぜだったのですか。 「2008年2月からHP更新が面倒なので、その代替として始めました。また学生さんに物理の教授は何を考え、どんな日常を送っているかを垣間見てもらうためにです」 「原発事故後も、物理の話題や日常生活のツイートは継続しました。歌舞伎、写真、食べ物など・・・企業や機関のアカウントと違って、生身の個人がツイートしているというスタイルは、僕にとって大事なものですから」 「社会的責任も感じざるを得ない状況に」 ――震災後、科学者としてどういう思いで東京電力福島第一原発事故について発信されていましたか。 「こういったら不謹慎に聞こえるかもしれませんが、(最初は)起きていることをじぶんで確認したいという好奇心からでした」 「どんなデータがあるのか、何が起きているのかをグラフや地図をまじえてツイートし始めたところ、
4月4日、いわゆる「パナマ文書」によって各国の富裕層や有力者による租税回避地利用の実態が明らかになったが、不正浄化には限りがある。写真は1100万件もの文書が流出したパナマの法律事務所モサック・フォンセカの看板。パナマで3日撮影(2016年 ロイター/Carlos Jasso)
政府は5日、安倍晋三首相が世界経済について有識者と意見を交わす「国際金融経済分析会合」に招いたノーベル賞経済学者への謝金を公表した。ジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授(3月16日)とポール・クルーグマン米ニューヨーク市立大教授(同22日)にそれぞれ、1万1300円の謝金を支払うという。 初鹿明博衆院議員(民進党)の質問主意書に対する答弁書で明らかにした。内閣府によると、謝金額は同府の規定に基づくもので、両氏はもともと来日する予定だったため、航空運賃は本人持ちという。京都に滞在予定だったクルーグマン氏には、謝金に加えて京都からの交通費1万3800円と東京滞在中の宿泊料1万900円も支払う。答弁書は「両氏の会合への招聘(しょうへい)に関し、これら以外の金銭を政府から支払う予定はない」としている。(鯨岡仁)
By Derek Hansen 「対人関係の形成が難しい」「ことばの発達に遅れがある」「想像力や柔軟性が乏しく、変化を嫌う」という基準で診断される自閉症スペクトラム(ASD)患者は、健康的な人の平均寿命と比べて平均18年も寿命が短いということを示す研究結果をスウェーデンのカロリンスカ研究所が発表しました。 Premature mortality in autism spectrum disorder | The British Journal of Psychiatry http://bjp.rcpsych.org/content/208/3/232 People on the autism spectrum live an average of 18 fewer years than everyone else, study finds - The Washington Post htt
太平洋の島しょ国パラオのロックアイランド(2015年10月28日提供、資料写真)。(c)AFP/THE PEW CHARITABLE TRUSTS/MATT RAND 【4月4日 AFP】太平洋の島国パラオでは4月、完全な断水状態に陥る事態が予想され、同国政府は4日、日本と台湾に緊急支援を要請していることを明らかにした。 太平洋島しょ諸国ではエルニーニョ現象(El Nino)による過去最悪の干ばつの被害がさらに拡大しており、各国政府が非常事態宣言を発令している。人口約1万8000人の小国パラオも先月、非常事態宣言を発令した。 国家非常事態委員会は報告書で「現在の水位と使用率に基づき、こうした状況が続くと仮定すれば、今後2~3週間以内に完全な断水に陥る可能性がある」と警告した。水道水の供給はすでに1日3時間に制限されており、最大都市コロール(Koror)ではさらに少ない。学校は生徒に飲ませる
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