概要 名前付きパイプ(named pipe)とは、同じコンピュータ上で動作しているプログラム同士がデータをやり取りするプロセス間通信(IPC)の有力な方式の一つ。UNIX系OSでよく利用される。 UNIX系OSにはもともと、あるプログラムの標準出力を別のプログラムの標準入力に渡す「パイプ」(パイプライン)と呼ばれる仕組みがあり、コマンドを数珠繋ぎにして複雑な処理を行わせることができる連携機能として非常によく使われる。 名前付きパイプはプログラムが識別名を付けたパイプを作成する機能で、FIFO(先入れ先出し)方式で他のプログラムへデータを連続的に渡すことができる。一つのパイプを三つ以上のプログラムが同時にアクセスすることもでき、入力側と出力側が限定されない双方向の通信ができる。ネットワークを通じて他のコンピュータ上のプロセスと通信できる場合もある。 名前付きパイプの操作はファイルの入出力と同