一方、受け入れた赤ちゃんの母親に危険な孤立出産のケースが後を絶たないという。「遺棄や殺人に至った状況と似ており、一歩間違えば事件につながった可能性もある」と危機感を強める。このため慈恵病院では、病院以外に身元を明かさずに産める「内密出産」のシステムを21年12月に開始したが自宅出産して連れてくるケースは変わらず発生しているという。 出自情報の開示「混乱が始まっている」 17年前に預かった赤ちゃんは17歳になることなどから、本人への出自情報の開示をどうするかが問題として浮上。養育者が本人にどう説明するか、制度として整備されていないことから「混乱が始まっている」という。 出自情報は子どもにとってネガティブな内容の場合もある。慈恵病院と熊本市は専門家による検討会を共同設置して議論を進めており、24年内に報告書をまとめるという。蓮田氏は「どう対応するか答えを持ち合わせていない。検討会の方々にも力添
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