大人になって読み返す『ドラゴンボール』もいいけれど、『Dr.スランプ』もまた、面白い。 ポップで個性的なキャラクターたちは、鳥山明先生のイラストレーターとしての天才ぶりを再確認できるのはもちろん、80年代カルチャーを振り返る漫画としても楽しめます。 ペンギン村の住民、皿田きのこちゃんもその一人。刈り上げたおかっぱ頭が印象的な、年の割りにおませな女の子で、そのヘアスタイルは80年代に一世を風靡したハウスマヌカンを彷彿とさせます。 彼女の大好物が、巨大なイチゴ(マンモスイチゴ)ののったショートケーキ。 スポンジの上でとろけるクリーム、さらにその上に鎮座するのは、ありえないほど大きなイチゴ。子どものころ強烈に印象に残ったスイーツでした。 ※【コマ引用】「Dr.スランプ」(鳥山明/集英社)5巻より さてこのケーキを、おやつの時間に仲良く食べていた皿田家。しかしお父さん(某社のマスコットに激似)が、