【ニューヨーク=加藤賢治】米中西部オハイオ州クリーブランドで、未成年を含む女性3人が拉致され、約10年間監禁された事件で、同州の裁判所は1日、暴行などの罪に問われたアリエル・カストロ被告(53)に対し、仮釈放がない終身刑に加えて禁錮1000年とする有罪判決を言い渡した。 被告は死刑を回避するため、検察との司法取引で937件の罪状について有罪を認めていた。1日の公判には、監禁されていた女性(32)が出廷し、涙声で「私は11年間、地獄を味わった。被告の地獄はこれから始まる」と述べた。 被告は2002年から04年にかけて、14歳と16歳、20歳だった女性3人を拉致して自宅に監禁した。今年5月、被告の不在時に女性1人が脱出して事件が発覚した。