米国で日本に由来する虫や野草が繁殖している。気候の温暖化などを背景に、これまで影響が少なかった地域に生息を広げる例が相次ぎ報告されている。「ジャパニーズ」と呼ばれるこうした動植物の増加を抑える取り組みも始まった。「ジャパニーズ・ジャイアント・スパイダー(日本の巨大グモ)が風に乗って襲来する」。2024年の初夏、米国の現地ニュースサイトにセンセーショナルな見出しが躍った。日本では本州から九州にか
東京海洋大学の吉崎悟朗教授らは、クロマグロの精子を作るサバ科の小型魚を開発した。通常、クロマグロが精子を作るには生後4年程度かかるが、開発した魚では誕生から8カ月で精子を生み出した。別種の魚がマグロの精子を作り出した例は初とされ、迅速な品種改良技術や安価な養殖手法への応用が期待される。成果をまとめた論文は英科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」に掲載された。研究チームはサバ科の小型魚「スマ
機械設計のジータ(石川県能美市)が水素を燃料とする七輪を開発する。2025年の実証実験開始を目指す。同社は成長分野の1つとして水素関連機器の開発を手がけてきた。二酸化炭素(CO2)を排出しない「水素調理」は煙を出さない点などが評価され、コンロのほか食事を提供するレストランも登場している。普及を想定して七輪の商品化を目指す。水素七輪は金属に水素を吸着させて貯蔵する「水素吸蔵合金」の入ったタンクを
日本原子力研究開発機構は、原子力発電の燃料製造時に出る副産物の劣化ウランを転用した蓄電池の開発を進める。電気を蓄える物質として劣化ウランを用いる。劣化ウランが出す放射線は弱く、人体への影響は比較的小さいとされる。2035年までに再生可能エネルギーの余剰電力を蓄える蓄電池として実用化を目指す。原発燃料の原料となる天然ウランには性質が異なるウラン238やウラン235が含まれる。燃料として有用なウラ
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