少し空きましたが、『プルーストとイカ』を終らせます。 ここまで、ディスレクシアの説明ばかりでイカに対する説明はありませんでした。 実を言うと、本の目次の中にも「イカ」と言う言葉は一つしかありません。第Ⅰ部第1章に「プルーストとイカに学ぶ」とあるだけです。では、イカから何を学ぶのか。イカから何かを学ぶより、刺身にして食べた方がより充足感を味わうことができるのにと、思いながら読み進めると、下記のように説明されます。 1950年代の科学者たちは、臆病なくせに器用さも備えているイカの長い中枢軸索を研究対象として、ニューロンがどのように発火、つまり興奮して、情報を伝達しあうのか、解明しようとした。なかには、何かがうまくいかなかった場合に、ニューロンがどのように修復、補正するのか調べようとした科学者もいる。現代の認知神経科学者たちは、研究のレベルこそ違え、脳内でさまざまな認知プロセス (つまり心理プロ
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