スケボーを抱えてアメリカに渡った青年は、わずか21歳でロサンゼルスに家を買った。4LDKの居室に加え、裏庭にスケボーの練習場を備えたこの物件は、日本円で1億は下らないとされている。それは東京オリンピックのスケートボード男子代表、堀米雄斗(22)=XFLAG=が、「アメリカンドリーム」を実現した証しに他ならない。 日本ではマイナーなイメージのあるスケボーだが、発祥の地であるアメリカでの人気は高い。トッププロは大会の賞金やスポンサー収入によって年間数十億円を稼ぎ出す。堀米は本場のスケボーシーンで認められた数少ない日本人の一人だ。 「野球で例えれば、本場のファンをも魅了する大谷翔平のような存在」。古株のスケーターは言う。堀米は、なぜ、アメリカで成功したのか。なぜオリンピックでのメダルが確実視されるのか。その生い立ちを追った。 インスタでアポ 15歳で留学 「アメリカでスケボーをしたい。しばらくの