再利用可能なUI部品を組み合わせて画面を構築していくのは、多くのGUIアプリケーションにとって効率の良い開発手法です。ブラウザ向けにも多くのライブラリが再利用性を担保するための工夫を重ねてきましたが、実はブラウザ自身が再利用可能なUI部品を作成するための機能を備えていることはご存知でしょうか。本記事では、Web Componentsという名称で総称されるブラウザの機能について解説します。 対象読者 AngularやReactなどのフレームワークに頼らずに再利用可能なHTMLやCSSを整備したいマークアップエンジニア AngularやReactなどのフレームワークとWeb Componentsを併用する利点を学びたいJavaScriptエンジニア 前提環境 筆者の検証環境は以下の通りです。 macOS Monterey 12.3.1 Google Chrome 100.0.4896.127