宇城市松橋町の商店街で2月6日、空き店舗を活用した「街なか図書館 濱 ( はま ) まち」がオープンする。昨年7月に旧松橋町立図書館が閉館したことを受け、住民たちが「松橋に図書館を」と声を上げて開館にこぎつけた。住民たちは「子どもから大人まで交流できる拠点にもしたい」と願いを込めている。(内田遼) 旧町立図書館は老朽化などを理由に閉館となり、同市不知火町にある図書館と統合された。 旧松橋町の住民有志は「図書がある商店街を 創 ( つく ) ろう会」を結成し、昨年秋頃から図書館づくりに向けた活動を本格化させた。旧町立図書館の蔵書の一部約4000冊を譲り受け、松橋駅通り商店街の空き店舗を借りた。 図書館づくりには、会員約30人が奔走。書籍や書架を運び込み、内部のペンキ塗りなども会員たちの手で行った。開館に要した費用のうち、市の補助金約40万円で賄い切れない分は会員が出し合っているという。 街