素朴な疑問でもあり、こういう現状をみると、出版社や編集者が現実に能力を失いつつあることを実感もするのだが、なぜ、岩波書店は長尾真著『電子図書館』(岩波書店、1994年)を復刊しないのだろうか。 長尾真さんは、言わずと知れた国立国会図書館長であり、先のARGフォーラムに限らず、いまそのビジョンとスキームで大いに注目されている人物。 長尾さんが書籍のデジタル化を語るのは、別にいまに始まったことではない。すでに15年前に『電子図書館』という本を岩波書店から刊行しているのだが、残念ながら「品切重版未定」という状態が続いている。 ・長尾真著『電子図書館』(岩波書店、1994年) http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/7/0065150.html http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000065157/arg-22/ ここ