島根県の学校図書館の現状―学校司書等配置率100% 島根県議会6月定例会の知事答弁を受けて,6月18日付中国新聞に「図書館司書 全校に配置 県 全国初 推進事業実る」の記事が掲載された。厳密に言えば,島根県内の分校を除くすべての市町村立小中学校(315校),県立高等学校(35校),特別支援学校(12校)に,正規職員,非常勤職員,有償ボランティアのいずれかが配置された。なお,小中学校の多くは司書資格を有する者が配置されたというわけではない。 学校図書館への司書等の配置は,2009年度に開始した「第二次子ども読書活動推進事業」に基づくものである。同事業は,2008年2月に溝口善兵衛島根県知事が先駆的な学校図書館として知られる松江市立城北小学校の学校図書館を視察した後,1億円を超える事業実施を決断したことを受けて始められた。2013年度までの5か年での県内の全公立小中学校の学校図書館の充実を目標