「在特会」という団体がある。正式名称は「在日特権を許さない市民の会」という。名の通り、「在日コリアン」(在特会は韓国系と朝鮮系を区別しないのでひとまずこの言葉を用いる)の特権を剥奪することを求める「右派系市民団体」であり、街頭で派手な挑発活動を繰り広げることで知られている。冒頭で日本有数の在日コリアンタウンとして知られる大阪、鶴橋における街宣活動の模様が語られる。日の丸を掲げてトラメガ(拡声器)を携えた一群の男女が街頭で街宣活動を始める。特定の弾劾の対象がある訳ではない。いわばコリアンタウン全体を相手に、聞くに耐えない差別用語や蔑称を用いて在日コリアンの存在を否定するヘイト・スピーチを繰り返す。会費を伴わない「メール会員」が大部分を占めるにせよ、この団体は今や1万人以上の会員を擁し、右翼系の団体の中でも最大級の勢力を誇る。彼らの活動を体当たりで取材し、記録したノンフィクションが本書である。
→紀伊國屋書店で購入 「「女性学」から「女子学」へ」 大学、あるいはその他の教育機関でも同様だと思うが、「男子よりも女子の方が元気がいい」という傾向が顕著である。例えば、成績優秀者をリストアップすると、決まって上位は女子が独占するといった傾向が見られるようになって久しい。 いったい、いつ頃から女子の方が元気がよくなってきたのかと振り返って見た時、評者の経歴を振り返れば、すでにその少年時代からそうした傾向が見られた。 評者は現在、いわゆるアラフォーとアラサ―の中間の年齢だが、同年齢層の女子たちは、いわゆる「アムラー」、あるいは「(コ)ギャル」と呼ばれたように、90年代の消費文化を席巻していたことを思い出す。あるいは、評者には10歳ほど年上の姉がいるが、ほぼアラフォーに位置づく彼女たちは、まさにバブルを謳歌し、就職活動も売り手市場だった。このように評者からしても、すでに元気な女子に囲まれて育っ
5年にわたって被差別部落出身の男性に送りつけられたおぞましい差別ハガキ44通。逮捕された犯人は、涙を流して助けを求めた被害者本人だった。複雑に歪んだ現代の「部落差別」の構… どん底―部落差別自作自演事件 [著]高山文彦 最初のはがきが届いたのは2003年12月初旬だった。 ――被差別部落出身の町役場の職員を辞めさせよ。 はがきには、そうした趣旨のことが書かれていた。 その後、5年にわたって計44通の差別はがきが職員の自宅や勤め先に届いた。 この間、職員は、各地の集会や研修会で差別への怒りと悲しみを訴えた。 「みなさんのこの怒りが、うねりとなって、犯人に届くことを願っています。ハガキの差出人は、自分の行為がどんなに醜く、恥ずかしく、あなた自身の心や家族を不幸にしているのか考えてみてください」「不合理な差別をともになくしていきましょう」 涙を流して職員は訴えた。「悲劇のヒーロー」に向けて拍手と
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く