東京国際映画祭が始まった。四半世紀を超える歴史を持ちながら、国内外の注目度はいま一つ。後発の韓国・釜山国際映画祭にも水をあけられた。27回目の今年は秋元康さんを総合プロデューサーに迎え、アニメーションなど「クールジャパン」を前面に押し出す。独自色アピールに懸命だ。映画祭は31日まで六本木を中心に開かれる。 映画祭のトップになって2年目の椎名保ディレクター・ジェネラル(DG)は「アニメへの注力がかなり実現出来た」と話す。 目玉企画「庵野秀明の世界」は、「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野監督がかかわった約50作品を上映する。協力したスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「自国作を売り出すのが国際映画祭の大きな役割」と話す。「庵野作品は海外展開がうまくいっていなかった。これを機会に海外の人にも広く知ってほしい」 23日の開会式ではディズニー… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続き