世界に「BUTOHブーム」を巻き起こし最晩年まで踊り続けた国際的な舞踏家の大野一雄(おおの・かずお)さんが1日午後4時38分、呼吸不全のため横浜市内の病院で死去した。103歳。葬儀の日取りなどは未定。 北海道出身。日本体育会体操学校(現日本体育大)在学中に舞踏家を志した。卒業後、横浜市の女子高に体操教師として勤める傍ら、モダンダンスを習い始めた。第二次大戦中は召集されて中国などを転戦。復員後の49年、舞踏家として初公演。以後も教員として働きながら、活動を続けた。 60年代に土方巽さんと共に、白塗りの化粧にすり足というスタイルで、日本の大地に根差した前衛的な舞踏を作り上げた。土方さんが「暗黒舞踏」と称されたのに対し、大野さんは即興性を重視した「魂の舞踏」と呼ばれた。 80年「ラ・アルヘンチーナ頌(しょう)」をフランスのナンシー国際演劇祭で舞い、絶賛を浴びた。以後、海外公演が相次ぎ、世界の「カ