「きみはいい子」に主演する高良健吾とヒロインの尾野真千子[映画.com ニュース] 俳優の高良健吾と尾野真千子が、呉美保監督の最新作「きみはいい子」に出演し、初共演を果たしていることがわかった。主演の高良は新任の小学校教師、ヒロインの尾野は愛娘に虐待を加える母親という役どころに挑む。 「きみはいい子」は、第28回坪田譲治文学賞に輝いた中脇初枝氏の同名小説が原作。誰かが発するたったひと言、ほんの少しの思いやりが生むかもしれない光を描いた短篇集。うち、映画では「サンタさんの来ない家」「べっぴんさん」「こんにちは、さようなら」に焦点を当てる。 同作が扱うのは幼児虐待、虐待の連鎖、ネグレクト、いじめ、学級崩壊など。家庭、学校、地域から「絆」や「思いやり」が希薄になっていく社会にあって、簡単に答えの出ない問題に真正面から向き合い、メガホンをとるのが呉監督だ。第38回モントリオール世界映画祭ワールドコ