ブックマーク / akouroushix.hatenablog.jp (6)

  • 三百代言と「あこう浪士偽弁護士事務所」 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    世に様々仕事などあるところで、真っ当なのからかなり如何わしいのまでそれは多様に取り揃えてございます。 釣り師といいますのは職業ではございませんで、魚を獲る事で生業をなすのはこれは職漁師の領分、釣り師といいますと魚を釣る事に他人様よりよほど固執したところの蕩尽者のことですから、くれぐれも漁師の方とお間違いなきよう取り計らいをお願いするところです。 「師」と名の付くもの、詐欺師・山師・地面師などとあまり褒められた扱いは受けぬものでして、いずれもひと山当たるか当たらぬかの瀬戸際で成り立つものでございます。 これが同じ「し」でありましても「士」と成りますと、公的な資格となって権威がございますし、世間の扱いも雲泥の差、天地ほどにも違うのですからゆめゆめ間違いなど有っては成らぬ事なのです。 「士」がふらりと自転車を揺らしながらやって参ります。 この士は弁護士でこれから数時間は世間話と肝心の用向きに付き

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    xkoron
    xkoron 2017/03/04
    眠気を誘う本として、私も入手したいところです。
  • 「勝馬」の爺さんの競馬予想 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    同じ釣りをするにいたしましても、そこは上手と下手ということでございまして、衆目の納得するところで、容赦なく分けられるのです。 これは釣りに限った事ではありませんで、何事も上手、下手の仕分けが行き届いております。 上手と言いますと最初からそうであったかと言いますと、どうしようもない天才を除いて、どちらもやはり駆け出しと言うのはあるものでございまして、浪士の野朗がまだ釣りを始めて間が無いころのことでございました。 「土手の柳は風任せ、可愛あの子は口任せ」などと、いい加減なパチンコ屋さんの店内放送が二時間おき位にはまだ有った頃、ここ福山にはまだ福山競馬が存続しておりました。 馬主別当の君さんの手引きで勇躍競馬場にいきます。そこは博打場でありますからさぞかし殺伐としたとこだろうぐらいには思っております。荒くれ者に鉄火場の緊張感、森の石松に八尾の朝吉、我らが座頭市に唐獅子牡丹を背負った建さん、さぞや

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    xkoron 2017/02/24
  • はみ出す漁師と細める横ちゃん - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    魚を獲る獲りたいというのは、大古から人間様々苦心に苦労を重ねたところで色々手段を編み出して参ります。 川を堰って水をかい出す、泳ぐ術無い魚を捕まえる、潮の干満を利用してくぼみから逃げ遅れたのを捕まえる、この辺りが魚を捕まえた最初の手段であったでしょうが、その後はこれでもかというぐらい編み出すものでして、硬軟取り混ぜ姑息なのから乱暴なものまで取り揃えるのでございます。 魚を獲る手段には大まかに分けて、網で獲る・罠を仕掛ける・釣ると言うのに分けられるでしょうか。今ではこれに育てるという養殖の手段まであるところで、養殖はいかに言いましても獲るとはかなりかけ離れたところの手段です。 これら正当な手段のほかには、電気で感電させるとか今では聞きませんがダイナマイトを投げ入れるなど、芸のひとつもないやり方もあったものです。 出来ます事なら知恵比べで勝利をもぎ取りたいところですが、何時の時代にも傍若無人で

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    xkoron 2017/02/21
  • お山は逃げんでのう、惑うのは人間ばかりじゃ - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    ここ福山は瀬戸内海の真ん中辺り、大阪と九州方面から満ちの潮がぶつかるところで、これが引きの潮とも成りますと正反対にそれぞれの方向に逆戻りするのですから、ここはまさに真ん中近辺なのでございます。 この真ん中近辺といいますのは案外厄介なもので、海水の循環が上手くありません。 つまり暖かな海水があまり入ってこないのですから、海水温が上がらない。それに連れて魚の活性も上がらないと成るのですから、釣り師は頭を抱えることとなるのです。 魚のいが悪い季節の釣り師はさぞかし陸に上がった河童だろうと思われるのでしょうが、これがどうしてこと釣りに関してはめげるものではございません。 ある者は道具の手入れや仕掛けの算段、ある者は不足のものなどの準備などと忙しく立ち回るものでございます。余った時間など不足の無いところで新しい着想で釣りを企てる者など、あらぬところに顔を出したり、怪しげな占いを読みふけったりと

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    xkoron 2017/02/18
  • 木俣さんの釣場の弁当 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    釣り師の朝は早いと言うのは相場が決まっております。 世の中ではそんなに役にも立たぬのが年甲斐も無いところで浮かれているんだろうと、お思いの向きもあるところ、確かに浮かれていないとははっきり言えない所が情けない有様なのですが・・・ 魚を釣ります時、「朝まずめ・夕まずめ」などと朝晩魚が良く釣れる時間帯が有るところで、釣り師はこれを狙うと言う事も有り、朝早くから朝駆けするのでもございます。 今は24時間営業の店などふんだんに有って不都合は無いのですが、昔は朝早く弁当などを売るところが御座いませんでした。 前の晩 昼に使う弁当と、なにぶん腹が減っては戦が出来ぬ、朝に腹に入れるものを段取りいたします。 どの釣り師も一緒で御座います、弁当を造ってもらえるのはほんの最初だけ、後はあきれ返られてどこかの弁当屋さんかお店でそれなりのものをそろえる、とまあこのように成るのです。 奥方様におかれましては「やっち

    木俣さんの釣場の弁当 - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺
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    xkoron 2017/02/15
    じっくり読んでしまいました。木俣さんよかった~
  • スーパーカブと亀の子たわし 小母さんそれは幾らなんでも・・ - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

    なんとも驚くと言うのはあちこち転がっておりますもので、己が体験しておりませんでも人様が見聞きした中にも大層驚くことがあるものです。 年明け、どうにも髪の毛を始末せんことには後ろ髪が五月蝿くてかなわない、髪の毛の始末ばかりのところに足を引っ張る爺は出る、竹の伐り出しから若い衆の面倒とめまぐるしい中、ようやくの事で飛び込んだのは安原さんの店です。 安原さんは親子2代の散髪屋さん、釣り好きの親父さんは散髪に行くたびにすぐには帰してくれません。 最初の頃は散髪の後、あそこが釣れる 何の餌で、だれそれは大物をなどと さして代わり栄のしない話で足止めを喰らいます。 そりゃあそうです、昔から散髪屋さんと言えば人だまりのするところで情報の集積場であって、その受け渡し場でも有るのですから親父さんが情報の収集に余念が無いのは正しい業務遂行だといわねばなりません。 親父さん、散髪の後で帰りたいそぶりの浪士に気を

    スーパーカブと亀の子たわし 小母さんそれは幾らなんでも・・ - 備後「あこう浪士」  釣り場の周辺
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    xkoron 2017/02/12
    スーパーカブと亀の子たわし。たしかに素敵なネーミング。口に出すと、なんだか懐かしくなって好きです
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