m1,m2 を互いに素な正整数(即ち最大公約数が1)とする。a1,a2 を整数する。 このとき, x ≡a1 (mod m1) x ≡a2 (mod m2) を満たす整数 x が m1m2 を法にして唯ひとつ存在する。 この定理が中国の剰余定理と言われるのは,2世紀頃の中国の算術書「孫子算経」にこの性質の記述があることに由来します。そのことからまた孫子の定理と言われることもあります。 今の場合は2つの連立合同式ですが,全く同様にして,3個以上の連立合同式についての定理が得られます。この場合も中国の剰余定理と呼ばれます。 具体例挙げます。 (中国の剰余定理の証明) この定理の証明はいくつもありますが,ここでは実際の解を計算する法を与える証明を挙げます。 (一意性)x1,x2 共に解であったとすると, x1 ≡ a1 ≡x2 (mod m1) x1 ≡ a