小泉進次郎議員の大臣就任後の発言が「まるでポエム」と批判されている。学生生活の一時期(一週間ほどだが)オスカー・ワイルドを崇拝し、萩原朔太郎さんの「月に吠える」に憧れ、詩人を目指したものの周囲から「ポエムというよりはペテン」と酷評されて挫折した苦い経験を持つ僕からすれば、意図せずとも発言がポエムと認識される小泉議員のナチュラル・ボーン・ポエマーぶりには嫉妬しかない。しかも、いつのまにか脇にはなんとなくクリステル。確かに大臣になってからの議員の一連の発言「気候変動はセクシーに取り組む」「30年後は何歳かな」「私ノドグロ大好きなんですよね」はピントのあっていないものばかりではあるが、これをポエム(詩)と呼ぶのはポエム界を愚弄していると言わざるを得ない。それに今振り返っても議員の「ノドグロ大好き」と僕の「風俗の風が吹いている」にポエムとしての完成度に差があったとは到底思えない。 世間様の小泉議員