■推しの沼に沈める方法――いかにしてハマらせるか――ここまで、推しにいかに触れてもらうかという、いわば布教の入り口の話を伺いました。次は推しを布教したあと、いかに相手を推しの沼に沈めるか、ハマらせる方法を教えてほしいです。 島田: ある種の格差を、信者のなかに設けることですね。お金を費やしたり、何か努力をすることによって格差が生まれるようにする。たとえば、とある有名な劇団ではオフィシャルな組織ではない私的なファンクラブが多く存在しています。そのファンクラブの活動にどれだけ力を入れているかによって、いい席のチケットがもらえるかどうかが決まる。これもハマる仕掛けです。 ――逆に、どれだけファンクラブの活動を熱心にしてもご褒美がなければ……。 島田: それはのめり込めないですよね。ハマっていく仕組みがあるかが宗教でも重要になってきます。これは一人でやってる宗教や推し活では難しいですね。格差を作る
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