東日本大震災の影響で、家電エコポイント制度終了直前の駆け込み需要は冷え込んだ=3月、都内の家電量販店(古川有希撮影)(写真:産経新聞) 薄型テレビの価格下落が止まらない。家電エコポイント制度が終了した4月以降に軒並み下落し、サイズによっては1年前から4割も落ち込んだ。東日本大震災後の買い控えで在庫がだぶついたことが原因とされており、各社による“たたき売り”で販売台数そのものは増加。薄利多売を強いられている各社の苦境をよそに消費者は、思わぬ“買い時”の恩恵を受けている。(古川有希) [表で確認]値下がり薄型TV、家電量販店が提示した価格は? 「例年、新生活需要の高い3月は小型テレビを中心に売れ、価格も3月を底値に4月は若干値上がりするものだが、今年はそのまま下がり続けている」 こう指摘するのは調査会社BCNの森英二アナリスト。同社の調査では、4月の薄型テレビの平均価格は20型未満から5