【上海=河崎真澄】米アップルが、中国語機能を強化した上で価格を抑える中国版のスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」を上海で開発する計画を進めていることが分かった。 中国紙、第一財経日報が上海市当局筋の情報として伝えたところによると、アップルが検討している中国版アイフォーンは価格が2千元(約3万円)前後の見込み。比較的安価な中国メーカー製スマートフォンが市場シェアを浸食しつつあり、「アイフォーン5」の販売が伸び悩んでいた。 このためアップルでは今夏までに上海市内に同社にとり中国初の研究開発(R&D)拠点を設置する。すでに金融機関などが入居していたバロック建築風6階建てビル3棟を年間約5千万元で賃貸しており、敷地面積約1万平方メートルに、1億8900万元をかけてR&Dセンターに改築する。