写真奥から手前に向かって走ってきた自転車は、横断帯を渡り切ったところで手前の縁石に衝突、転倒した=埼玉県川口市並木3の「西川口駅入口」交差点で、鴇沢哲雄撮影 「自転車横断帯をふさぐように設置されたコンクリート製縁石で転倒、けがをした」。読者からの訴えで、埼玉県川口市のJR西川口駅東口からほど近い現場に駆けつけた。一見ごく普通の交差点……。危険はどこに潜んでいるのか。行って、見て、聞いた。【鴇沢哲雄】 現場は「産業道路」と呼ばれるさいたま市方面に延びる県道と、鳩ケ谷市へ通じる市道との交差点。人通りや交通量が多い場所だ。 事故に遭ったのは、鳩ケ谷市本町の駒崎高造さん(76)。 05年5月26日午後8時過ぎ、自転車で帰宅途中に、横断歩道の脇にある「自転車横断帯」を渡り終えた直後、前輪が縁石に乗り上げ左前方に投げ出された。激痛に耐えながら自転車を押し、約5キロの道を1時間半かけて帰ったという。翌日