「赤旗」をどうすべきかの連載は、読者のご意見を伺いながら考えていくものであり、長引きそうなので、中休みが必要である。8中総の中心概念である「権力側・支配勢力」について思うところを書いておく。 共産党がまだ理論活動を旺盛にやっていた70年代、刺激を受けることが多かった。その内の1つが宗教問題である。 「宗教はアヘンである」というマルクスの言葉が一人歩きし、共産党が権力をとれば宗教は弾圧される、社会主義国を見れば分かるだろうという宣伝が広がっていた。それに対して共産党は、クリスチャンを副委員長に付けたり、創価学会と協定を結んだり、いろんな努力をしていたのである。 理論的政策的にも、党としても12大会7中総で「宗教についての日本共産党の見解と態度」を決議し(75.12.23)、見解を明らかにしていった。それらの中で私がもっとも感服したのは、宮本顕治委員長(当時)の論文「歴史の転換点にたって──科