【パラグラフ101→→→パラグラフ209:3日目・トーグ河:(死亡・13)】 プレイの形式上、ゲーム内容のネタバレ満載です。あしからずご了承ください。 3日目は雨こそやんだが、嵐を予感させる曇天の下、激しい西風が猛り狂った。 荒涼とした沼地を吹きぬける冷たい風が、骨の髄まで体を震わせる。 ボートを進めるうち、水道は狭まってきた。 ねじれた灰色の葉が集まった木々の残骸が両岸を覆いつくす。 半ば石と化し、腐食した根元にボート波が折り重なり、吐き気を催すガスの塊が放出された。 「口をふさげ、ローン・ウルフ卿。沼の毒気だ」 「……いや、俺は大丈夫だジャレル」 毛皮の袖で口と鼻を覆うジャレルに変わり、平然とオールを漕ぎ進める。 そりゃあねえ。 空気中の微粒子だって念フィルターで濾過できちゃう、ネクサスの能力保持者ですから。 深呼吸したって肺にはダメージ一つつかないだろうと思う。それがなぜか悔しくてな