サマリー:経営理論の枠を超えて広く認知されているマイケル・ポーターの競争戦略は、なぜここまで浸透しているのか。ポーターのSCP理論は、最もきれいに「フレームワークに落とし込まれた理論」だ。そのSCPフレームワークの代... もっと見る表例は「ファイブ・フォース」「戦略グループ」「ジェネリック戦略」がある。今回は、代表的な3つのフレームワークのうち、「ファイブ・フォース」を解説する。本稿は『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社、2019年)の一部を抜粋し、紹介したものである。 閉じる SCP理論とフレームワーク 前回までは、経済学ディシプリンのSCP理論を解説した。そこで強調したのは「完全競争と完全独占という2つの『市場の極』をベンチマークとして考える」ことの重要性だ。一般に完全競争は非常に儲かりにくく、独占は儲かりやすいので、「企業は様々な手段で周囲の競争環境を完全競争から引き離し、独占に
![ファイブ・フォースを用いて、自社の競争環境を分析せよ 連載 入山章栄の『世界標準の経営理論』第16回 | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fb37717f50b75626f56a9c40d801455fd2a5a0ec/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fdhbr2.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F1%2F9%2F-%2Fimg_19d2b7d1b03dc47629c824b40ad6809f13862.jpg)