経済産業省では、電力分野のサイバーセキュリティ対策の一環として、小売電気事業者のサイバーセキュリティ対策の確保を目的とした「小売電気事業者のためのサイバーセキュリティ対策ガイドラインVer.1.0」を策定しました。 1.背景・経緯 あらゆる分野でデジタル化が進展する一方、多様化・巧妙化するサイバー攻撃の脅威は日々高まっており、重要インフラたる電力分野においても、サイバーセキュリティ向上に向けた不断の取組が求められています。 小売電気事業の全面自由化に伴い、2020年12月末時点で小売電気事業者数は698事業者、全販売電力量に占める新電力の割合は2020年9月時点で約19.1%に到達しました。 サイバー攻撃が日々多様化・巧妙化する中では、小売電気事業者がサイバー攻撃を受けた結果、情報漏えいといった自らの被害だけでなく、システムを通じて、他の事業者や関係機関に被害が広がることも想定されます。例