公開: 2011年5月29日22時5分頃 読み終わったので。 原発労働記 (www.amazon.co.jp)1979年に単行本、1984年に文庫で出版された「原発ジプシー」を復刊したもの。1978年9月から翌4月までにかけて美浜原発、福島第一原発、敦賀原発で日雇いの下請労働者として働いた、その経験を手記のような形で記したドキュメンタリーです。 下請労働者の現場目線で書かれているので、内容は非常に興味深いです。記憶に残った部分を順不同にメモ。 「ネッコー」こと熱交換機のピンホール検査が実に原始的な方法で、被曝しなくても粉塵がひどい。「高圧給水加熱器」のピンホール検査を実施しているとき、これはどういう働きをするものなのか、という質問に現場の人は誰も答えられない。黒煙が上がるのはNGだが透明な煙ならOK。安全のために必要だから対応するのではなく、反対されると面倒だから仕方なく対応するという発想