焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件を受けて実施された生食肉(牛、馬)に関する全国調査で、厚生労働省は14日、生食肉を提供している飲食店の51・8%が、国の衛生基準を守っていなかったと発表した。 飲食店以外では、食肉加工などの食肉処理業で35%、精肉店などの食肉販売業は35・6%が基準を守らず、3業種全体では47・6%が違反だった。 都道府県や保健所を持つ市が先月、生食肉を扱う1万9856の店や施設(飲食店1万4708店、食肉処理業674業者、食肉販売業4474業者)を立ち入り検査した。 このうち、飲食店で国の「生食用食肉の衛生基準」を守っていなかったのは7622店で、違反内容は「O(オー)157などの大腸菌群が陰性かどうか未検査」が87・4%で最多。「器具の洗浄水が83度未満」50・8%、「肉の表面を削るトリミングなどの処理が不適切」34・2%など。処理業、販売業でも同じ傾向