野田佳彦首相は21日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、運転停止中の原子力発電所について「来年の春以降、夏に向けて、再稼働できるものは再稼働していかなければいけない」と表明しました。事故収束の見通しもたたないなかでの“再稼働”宣言は、国民の強い批判を免れません。 首相は、再稼働の理由として「電力不足になった場合は、日本経済の足を引っ張ることになる」と説明。電力需給に関し「今年の冬も大丈夫だろう」との見通しを示したものの、来年も原発再稼働は必要ないとの指摘に対しては「あり得ない」と否定しました。 原発再稼働に向け、首相は「ストレステスト(耐性試験)を含めて、より安全性を確保するチェックをしながら、原発立地県、地域の理解をいただくことが大前提だ」と述べました。新規の原発建設については、「既に着工し、九十数パーセント(出来上がっている)というところもあり、個々の事案に即して