自民党は29日、日の丸を傷つけた場合に処罰できる「国旗損壊の罪」を新設する刑法改正案を今国会に提出した。日本を侮辱する目的で「国旗を損壊、除去、汚損」した者は2年以下の懲役か20万円以下の罰金を科す。成立に向けて他党に協力を呼びかける。 「国民は国旗および国家を尊重しなければならない」という文言を盛り込んだ自民党の憲法改正案と合わせ、保守層にアピールする狙い。現行の刑法では外国国旗の損壊などに対して処罰規定があるが、日本の国旗には処罰がない。 提出者の一人、平沢勝栄衆院議員は国会内で記者団に「日本の刑法は諸外国からみれば常識外れ。それを普通の形に直したい」と提出理由を説明した。