本稿では、Pacemaker/Corosyncを使用してRedisのクラスタを構成する方法をご紹介します。 RedisはSentinelでマスター・スレーブ構成の管理を行うことができますが、最低3個のSentinelが必要になります。また、仮想IPについては自前でスクリプトを作成するなどの工夫が必要になります。 2ノードで完結させたい場合や、その他のリソースもあわせて管理したい場合はPacemaker/Corosyncを使用するのが便利です。Pacemakerには標準でRedisのリソースエージェントが含まれているため、比較的容易にRedisのクラスタを構築することができます。 前提 以下の環境を前提とします。今回はOS標準のPacemakerを使用します。 OS: CentOS 7.4 パッケージ: redis-5.0.5-1.el7.remi pacemaker-1.1.19-8.el