陸山会と土地購入をめぐる資金の流れ 小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」による土地取引をめぐる政治資金規正法違反容疑事件で、取引に預金を担保にした融資を組み込んだのは、2007年に4億円を小沢氏に戻す際、「表」の資金にするための工作だった疑いがあることが、東京地検特捜部の調べでわかった。 04年の東京・世田谷の土地代金4億円は原資を隠した「裏」の意味合いがあったが、07年の同額の支出は資金管理団体からの資金ということになり、小沢氏の個人資金として戻った。特捜部は、「資金洗浄」の手法の疑いがあるとみている模様だ。 陸山会は1994年以降、他にも14件の不動産を購入。うち5件は、世田谷の土地取引と同様に預金を担保に融資を受ける手法をとっており、特捜部はこれらの不動産購入にも、資金洗浄の狙いがなかったか調べている。 特捜部の調べでは、事務担当者だった元秘書の衆院議員・石川知裕(